以前に保存のことをやっていて、足繁く通ったのでなんだか懐かしい気分でした。
エントランス |
1階は大谷石(躯体は鉄骨)で仕上げられていて、半外部空間が巡っています。2階が展示空間。
2階の展示空間は閉じていて美術展を鑑賞した後、1階に下りて、平家池を眺めながら外気の中で心も開いた気持ちで展覧会を反芻したり、蓮池を眺めながらボーっとできる場所になっています。コルビュジェの「農村計画」を参考にして作られたというこの美術館。まさに、コルビュジェの様な建築でもありますが(しかも、師匠に先駆けて美術館を竣工させている)そこは、坂倉氏のパリ万博日本館での経験、そして先にあった木々を伐採せずに建てるという配慮など坂倉準三が熟考した結晶としての建築がここにあるのだと思います。
2階から1階に降りる階段 奥は蓮池が展開 |
蓮池に面したピロティ下 冬は水面に反射した陽の光が天井を照らす |
中庭 かつてはここで批評会などが行われた 彫刻はイサム・ノグチ |